今年読んでよかった本2021

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2021年も明日で終わりですねー。

ここ数日間で、今年1年間の読書履歴を振り返っていたのですが、読書メーターによると、今年読んだ本は28冊だそうです。
単純計算で1ヶ月に2冊超のペースで読んだことになりますが、10月以降はほぼ読書の時間が取れなかったので、実質9ヶ月で27冊でしょうか。
ちょうど1ヶ月に3冊ペースですね。

いい機会なので今年読んでよかった本の紹介でもします。
順番は自分が読んだ順です。

1. 1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

Kindle Unlimited に含まれていたので読んでみた本。
元々ケビン・クルーズさんっていう作家だったり起業家だったりする人が書いた 15 Secrets Successful People Know About Time Management というタイトルの原著が日本語訳されたもの。

この本を読んでから時間の使い方に対する意識がガラッと変わりました。
特に「朝起きてからの2時間が最も脳が活性する」という部分が自分には強烈に効いて、早速翌朝から始業の2時間前に起床したり、休日に午後起きしていたのを改めるようになったりと、生活習慣を見直して実践しました。
朝起きてコーヒーをすすりながら読書とかする時間もなかなか悪くないです。

この他にも朝起きたら瞑想するといいよ!みたいな話も書いてあって、まだ実践できていないのですがこれも実践していみたいな、と。

日々、自分の時間を無駄に過ごしているなーと感じる方、ぜひ読んでみるといいですよ。
今は残念ながら Kindle Unlimited の対象外になってしまっていますが、それでもセール価格(550 円)でポチれます。
時は金なり。

2. 実践型クリティカルシンキング

どうも昔から思考能力が弱いから、思考力とか思考整理のことが書いてある本を読みたいなーと思いながらみなとみらいの丸善をふらついていたときに見つけて買った本。
買った後になって実は Kindle Unlimited 対象に含まれていたことが判明。

著者の方が過去に実際に開講したクリティカルシンキングの研修内容を元に書かれていて、内容もその研修内での参加者や講師の発言がそのまま載っているため、堅苦しい文体にはなっておらず非常に読みやすいです。

クリティカルシンキングとは「目標を設定した上で、その目標に対してのギャップを認識し、どうギャップを埋めていくかを考える」というアプローチだそうです。
「まずはゴールを決めて、逆算して内容を埋める」というのはプロジェクトスケジュールを決める際にはよく使われる常套手段ですが、それをもっと一般的な目標に当てはめて考えるときに有効な思考フレームワークが紹介されています。
これまで自分の頭で考えることをサボってきたので、いい思考力トレーニングになりました。

こちらは引き続き Kindle Unlimited で読書可能です。

3. 渋沢栄一論語の読み方

次の大河ドラマが渋沢栄一だ!渋沢栄一といえば論語だ!というわけで手にとった1冊。

孔子が人格者だってのは知ってるけど、じゃあ実際どういう思想をしていたの?とか儒教については全くもって知らなかったので、大河ドラマで話題になったことを機に読んでみました。
孔子が孔子たる所以はなんとなく掴めたけど、なんとなくとしか理解できなかったので理解できるまで何周でも読みたい。
とりあえず孔子は顔回推しだったっていうのは伝わってきました。

4. モモ

「はてしない物語」とセットで、おそらくほとんどの人が一度は読んだことがあるであろうミヒャエル・エンデの世界的ベストセラーの一つ。
自分もご多分に漏れず、確か小学生のときにはてしない物語とセットで読みました。
当時はハードカバーの単行本でしたが、いつの間にか文庫版が出版されていたのと、話の内容をかなり忘れていたので、ちょうどいいしもう一度読むかということで文庫版を購入。

読みながら、ああそういえばこんなシーンあったなと。
「時間」の概念がキーになるお話で、何かと時間を無駄にしてしまいがちな社会人に時間の大切さを改めて思い出させてくれる作品です。

今とは真逆で当時読書が大嫌いだった自分でも最後までスラスラ読ませてしまう文章を書けるエンデは偉大。

5. AIエンジニアを目指す人のための機械学習入門

去年転職した直後にポチったまま積んでいたのですが、今年の半ばぐらいに CTO 氏からちょっと機械学習モデル開発を手伝って欲しいと言われ、とりあえず復習のために買いました。
結果としては大正解で、この本は大いに役に立ってくれました。
ありがとうございます(?)

対象読者層としては、 Python をそれなりに書けて機械学習の概要を大体理解している人、というところでしょうか。
いろんな機械学習実装の本を読みましたが、個人的にはこれが一番無理もなく簡単すぎもしないちょうどいいレベルでした。
機械学習モデルについてのみ書かれており、深層学習はありません。
性能評価についても触れており、かなり実戦に役に立つと思います。
普段はアーキテクトという立場であるがゆえ、地味に最後の章の内容が助かりました。

今後もリファレンスのような使い方で参照することがあるかもしれません。
長くお世話になりそうです。

6. あるノルウェーの大工の日記

ノルウェー大好きさるきちさん。
2年前にノルウェー旅行に行く直前ぐらいに何かノルウェーの本を読みたいと思って買った本の中の1冊です。
…なのですが、今年になってやっと全部読みました、ハイ。

タイトル通り、ノルウェーのオスロ近郊で大工をされてる方の、とある一家の家の改築に基づいたエッセイです。
自分は建築は全くの門外漢なのですが、それでもありありと情景が思い浮かんでくる描写の数々、お見事でした。
クライアントである一家とのやり取りも非常に和みました。

もっとノルウェーの本読みたいなー。

7. 横濱の通になる本

横浜大好きさるきちさん。
去年ランドマークタワーの展望階に行ったときに売店でたまたま見かけて興味を持ち、後日買ったものです。
ちなみにネットで新品で買いたい場合はこちらで買う必要があります。

内容としては主にベイエリア(西区・中区)に焦点を当てたハマの著名人へのインタビューで、横浜の近現代史や文化や産業の発展がメインです。
中区民としては、やはり山手の外国人居留地や元町、そして本来の意味での「関内」の話が面白かったですね。

…が、いかんせん内容が古い!
ある一節に「先日みなとみらい線が開業して~」という文があり、「先日!?」と思ってインタビュー日を見たら2005年でしたw(みなとみらい線の開業は2004年)

ハマの通になれたかはわかりませんが、横浜について少しでも詳しくなれる内容の本なのは確かです。

8. プラットフォームビジネス — デジタル時代を支配する力と陥穽

現職でプラットフォームを立ち上げるビジネスをやっているのですが、そもそもプラットフォームビジネスってなんだっけ?と初心に立ち返ろうと思って買った本。
アーキテクトチーム内で、我々がコンセプトにしたいプラットフォームとは?という議論が起こったのもきっかけの一つです。

この本の良かったところは、プラットフォーマーそのものの定義だけでなく、数々のプラットフォームビジネスの失敗例と典型的な失敗への対策や、プラットフォームビジネスを推進する上で直面し得るコンプラや法的問題についても触れていることです。
例えば、失敗例については Twitter の API 改悪、コンプラ問題については UberEats の自転車配達ドライバーの道交法遵守意識の低さなんかがイメージしやすいかと。
特にコンプラに関しては避けては通れない問題なので、今後の議論点としたい。

あと、聞いたこともないようなプラットフォームサービス名が頻出するので、世界にはそんなサービスもあったんか、と発見が多く楽しめますw

9. 最高の結果を出すKPIマネジメント

KPI KPI ってよく業務中に出てくるけど、結局何のことや?っていう状態だったので、ちょうど Kindle 版がセール価格で安くなっていたところで購入しました。

KPI って目標数字か何かでしょ?って勘違いしていたのですが、どうやらそれは KGI のことだったようです。
簡単に言うと「ある KGI に対して、その KGI を達成するための数あるプロセスのうち、最も大事なプロセスの数値経過」といったところでしょうか。
ビジネス面の話はまだまだ疎いので助かりました。
よし、これで今後は議論についていけるぞ!

というわけで、 KPI の概念を理解したところで、来年の目標(KGI)と KPI を今考えているところですw

まとめ

以上、今年読んでよかった本の紹介でした。

小説を2冊しか読まなかったので、来年はもっと読みたいなー。
とりあえず今年はモモを再読したので、来年ははてしない物語の再読が必須ですね。

あと、最近副業エンジニアで要件定義を手伝っているので、そのあたりも知識をつけたい。
RDRA とか。

来年も質の高い読書ライフを送ります!

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